選挙

報道2001日曜討論

報道2001日曜討論と与党幹事長・野党党首が総出演で「討論」もどき.
その実,自説のガナリあい.
選挙区報道で,原則横一線の扱いの前職・元職・新人の各党候補がそれなりに「公平」に報道されるのは,放送法公選法憲法の理念・規定からいって致し方ないが,現有議席3の新党「日本」,同5の「国民新党」,同6の社民党,同9の共産党が討論の場に於て,自民・民主と並ぶのは悪平等の感が否めない.
まあ今回の選挙,今日の番組に限った話ではないと常々思っていたが,「野党*1」5党に与党2党というバランスのせいで,ある「野党」が批判,与党のいずれかが答える,ある「野党」が反論・・・という流れで,結果平等が図られている印象.一番煽りを食ったのは,野党第一党民主党かな.

  • 社民(福島党首)は相変わらず壊れたレコード,それと比べると共産の方がやはりこのような場は上手いが,如何せん語る内容に求心力がない.
  • 国民新党・綿貫氏は以外と寡黙(というか「野党」の立場での討論に慣れていない?),新党「日本」の田中長野県知事サンプロ報道ステーションでキャスターと1対1で話す時のように論理・流れ無視で自分の用意した話に持っていく手法があまり功を奏せずメッキがはがれ気味.
  • 自民・武部幹事長はいつ失言するかとハラハラ/ワクワクさせられる
  • 昨日のウェークアップのように,もちっと下の立場の人が出てきた方が,しがらみがないせいか,より「政策通」のせいか,内容も興味深いし,各党の内実も推し量れて興味深い

靖国参拝でも外国人参政権でもそうだが,今回の解散についても,何でもかんでも「憲法違反」に持っていくのはいい加減かんべんしてほしい.政治家が憲法の話をする度に,政治家は政治の専門家,百歩ゆずって法律の専門家ではあっても,憲法の専門家ではないなと感じさせられる.実効性のある判決の出にくい,最高裁判断の少ない分野であるので致し方ないのかもしれないが,それは新法についても同様なわけで,憲法改正賛成(容認)派のオレとしては不安な限り.

サンプロ(+朝生)

こちらは,与党幹事長が同補佐・代理に,野党党首が幹事長・同代理にメンツ変更.昨日のウェークアップと同様の実戦態勢で,ある程度「討論」になってるが,政治に深い興味のない視聴者には分かりにくいのか?
日曜討論の中で,武部氏が各党(野党も)幹事長のはずと言っていたので,これが各局のオファーの原形,フジ・NHKは野党の要求を呑んだのかもしれない(推測可能な野党の意図としては,「小泉逃げた」を印象付けたかった?)

  • 討論とは別に小沢氏も出演していたが,やはり民主党(その他,野党=自民造反組も含め)の「小泉郵政民営化法案反対,郵政民営化容認」の主張は苦しい.
  • 自民・竹中氏も一部苦しい.と言うか,自民・民主のようにある程度具体性を持った案を出していこうとすれば(各種利益関係者の票を完全に捨て去るわけにもいかない異常),当然説明は苦しくなる
  • それよりも,野党さんは郵政論議に大半を費やした番組構成に文句はないのだろうか
  • 小政党は見事に刺し身のツマ
  • 共産党確かな野党として自民・民主を批判しているが,55年体制下の社会党のように野党第一党ではないのだからその路線では票が見込めないと思うのはオレだけ?

昨日書いた,民主の年金一元化案.枝野氏が,自営業者に倍払わせる選択肢がある事には(給付が被用者の半額になる選択肢にも)言及したものの,現時点での具体案は述べず.

そう言えば,一昨日の朝生で自民・山本氏が皆さんがどうしてそう小沢さんを評価するのか分からないとビミョーに爆弾気味の発言をして見事に流されていたが,確かに報道における小沢氏の扱いは,一般視聴者の感覚とは乖離している印象がある.
今日のサンプロでも,先日来のニュース番組でも,小沢氏のかねてよりの具体的な政策・提言を知らず(フツーの人は知らないはず),単にその場での発言のみを聞いていれば,大したことは言ってない.

身近な話

民主候補の大勝が決定的,自民候補は惜敗復活すら見込み薄な現住選挙区では個人的には興味も持ちにくいが,今回は自民が候補者を入れ替え.
新候補者のサイトは殺伐としているが,アクセシビリティはそこそこ高く(民主候補者のサイトは「Flashが必要です」とか書いて有るし),能力も高そう.一方で,政策内容・主張が非常に民主党候補っぽく(プロフィールだけ見たら完全に民主候補),相も変わらず盛り上がりはなさそう.
でも,自民の若手って(「議員」はともかく)こういう「候補」も増えてそう.

*1:選挙後の動向が不明確な党もあるので一応括弧つき