こっちは意外(引用なし)

テレビのニュースで,在外邦人選挙権訴訟で,大法廷が違憲判決を出したとのこと(多数意見の人数,反対意見の有無は不明).
判決文はすぐにアップされるだろうから,後日検証.
しかし,NHK以外は取り上げなかったり,取り上げても泡沫ニュース扱いなのはどうなんだろう.
ちなみに,しばしば最高裁は権力寄りとか,硬直化してると言われてるが,本訴訟では,1審・2審は合憲…というか立法裁量として訴えを却下・棄却している.無論,これまでの最高裁判例の流れを受けてのものではあるが,下級審の方が進歩的とか市民よりと一列に言い連ねるのにはかなりの違和感を感じる.結局は,個々の裁判,個々の判事を見て評価するしかない.下級審で「権力より」の判決を出した判事が,最高裁判例に倣ったのか,それとも本人の信念・判断によるものなのか,私たちには分からない.


そう言えば,最高裁判事の国民審査で「全員×」を訴えていた方々が成功していれば,今回の結果はなかったかもしれないし*1,代わりに入った判事が本件の1審・2審担当判事だったりして,これまでどおり「立法裁量」で片づけられていた可能性も(理論上は)ある.彼らはそれを望んでたんだろうか?
そもそも,彼ら(彼女ら?)は,どんな判事なら喜んで信任できるんだろう.多種の案件について,個々に理想の「判決」はあるんだろう.しかし,その全てについて,彼らの理想とする「判決」を書く「判事」は果たして一人でもいるんだろうか.どんなにマイナーな方でもいい,15人と言わず誰か一人でいいので,具体的に理想の判事が誰なのか伺ってみたい(理想の判決は何となく予想がつく).
そうか…最高裁判事は司法試験合格が不要だから「わたし!」とか言い出すのか?

*1:異議申立期間があるので,間に合ったかな?裁判所法なり最高裁判所規則なりを見ないと,どの時点で失職するか分からん