戦犯および靖国に対する政府答弁(の報道とその実態),及びウェブ上におけるそれへの論評.加えて「ブログ」について…

4日前の記述とも関連して,少し気になったので調べてみた.

  • 今日現在,野田衆院議員(民主党),辻元衆院議員(社民党)による,靖国および戦犯に関する質問への政府答弁は,少なくてもウェブ上では公開されていない
  • 2日前(25日),政府答弁の概要が報道され,はてなブックマークでも何人かの方がブックマーク,何人かの方がダイアリーで言及

とりあえず,2日前にザクッと書いて,何となく公開しなかった日記を転載…

なぜニュース?

各紙ほぼ同内容なのでどこでもよいのだが,この手のニュースは朝日かな?と思って朝日を引用…と思ったら見つからなかったので毎日を引用.

靖国参拝閣議決定小泉首相の公約ではない」

政府は25日、小泉純一郎首相が01年の自民党総裁選出馬時に「首相に就任したら必ず(靖国神社を)参拝する」と表明したことについて、「内閣総理大臣の公的資格での参拝を公約したものとは理解していない」とする答弁書閣議決定した。また、公式参拝であっても(1)宗教とは関係ない追悼目的(2)神道儀式によらない参拝方式−−であれば憲法に抵触しないとする答弁書閣議決定した。それぞれ辻元清美衆院議員(社民)、野田佳彦衆院議員(民主)の質問主意書に答えた。
小泉首相は就任直後の01年の参拝以来、参拝が私的か公的かのコメントを避けてきたが、昨年4月の福岡地裁違憲判断が出されたのを境に「私的参拝」と表明。答弁書はこれ以前の参拝についても「私的」との見解を示した形だ。また、85年に中曽根康弘首相(当時)が公式参拝した際の政府見解を踏襲し、公式参拝であっても小泉首相の参拝目的・方式は「憲法20条3項(政教分離)の禁じる国の宗教的活動に当たらない」と結論付けている。

以下,平成13(2001)年5月8日付け,「内閣総理大臣 小泉純一郎」名義で出された答弁書

衆議院議員土井たか子君提出小泉内閣発足にあたって国政の基本政策に関する質問に対する答弁書

内閣総理大臣靖国神社への公式参拝内閣総理大臣が公的な資格で行う靖国神社への参拝をいう。)は、国民や遺族の多くが、靖国神社を我が国における戦没者追悼の中心的施設であるとし、靖国神社において国を代表する立場にあるものが追悼を行うことを望んでいるという事情を踏まえて、専ら戦没者の追悼という宗教とは関係のない目的で行うものであり、かつ、その際、追悼を目的とする参拝であることを公にするとともに、神道儀式によることなく追悼行為としてふさわしい方式によって追悼の意を表することによって、宗教上の目的によるものでないことが外観上も明らかである場合には、憲法第二十条第三項の禁じる国の宗教的活動に当たることはないと考える。
また、内閣総理大臣の地位にある者についても、私人として憲法上信教の自由が保障されていることは言うまでもないから、私人の立場で靖国神社に参拝することは同項との関係で問題を生じることはないと考える。
内閣総理大臣靖国神社への公式参拝は、昭和六十年八月十五日、当時の中曽根内閣総理大臣によって実施されたのみであり、その後は、我が国国民や遺族の方々の思い及び近隣諸国の国民感情など、諸般の事情を総合的に考慮し、慎重かつ自主的に検討した結果、差し控えられているが、公式参拝は制度化されたものではないので、今後とも、その都度、実施すべきか否かを判断すべきものと考える。
また、私人の立場で行われる内閣総理大臣靖国神社への参拝については、個人の信教の自由に関する問題であり、政府として立ち入るべきものではないと考える。

この答弁(やその後の同様の答弁)をふまえると,記事を読んだだけでは答弁の新規性,ニュース価値に疑問があり,焦点のぼけたニュースに見える.大阪高裁判決を受けて尚,この答弁内容を変えないからニュースなのか?


さておき,「目的効果基準」の「効果」の部分がスッポリ抜け落ちた答弁ですな.この対土井答弁を受けて同国会中に出された辻元清美・衆院議員の質問*1でも,靖国参拝の効果として「A級戦犯の名誉回復」などという,政教分離と関係なさそうな論点が問われているが,「目的効果基準」は政界でも市井でも言葉が一人歩きしてる感がある.まあ,内閣法制局目的効果基準を理解してないとは思えないので,議員・メディアの無知につけこんで上手く逃げているってのが実態?


野田・辻元両議院の質問,その答弁は近日以下のURLで公開されるはず*2

野田質問
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a163021.htm
対野田答弁
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b163021.htm
辻元質問
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a163022.htm
対辻元答弁
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b163022.htm

これらを含む(衆議院の)質問・答弁は,http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_shitsumon.htmで公開されている*3.「お前,高い金払って議員やらせたってんのに,何を聞いとんねん!」的な質問タイトル,中身を見ても「お前,何が聞きたいねん」的なモノ,「お前それ,質問ちゃうて只の主張やんか」的なモノ,等々,なかなか面白かったりもする.当然,「へー,そんなコトになってんねや」的なモノ,「マジ?政府ってそんなコト考えてたん?」的なモノが大半で有意義であることは言うまでもない*4
閑話休題.ついでなので,靖国に関する過去の質問・答弁も簡単に一覧*5

ってことで,公開しなかった1つの理由は,原質問と原答弁(一次資料)が近日手に入る以上.質問・答弁内容に興味のある者としては,数日待って一次資料を基に—答弁及び必要であれば記事の恣意性を—論考すれば済むとの判断から.*7
4日前,thessalonike2氏の記事内容について非難・批判した記事にも書いたが,人様のコトをとやかく言うのであれば,一次資料を当る労は怠るべきではないだろう*8.(これが今日の1つの結論)
で,にも関わらず,今日,敢えてこれを公開したのは,以下の「本題」にあるような点を,一次資料公開前に書いておきたかったから.

本題

「靖国 答弁」ではてなブックマークを検索してみた.
オレが目を付けた毎日記事はスルーされていて,以下の4記事がブックマークされていた.

注目されているのは「戦犯」に関する答弁のようで,私的だの政教分離だの各紙同列に報道された内容は,皆さんもオレと同じように「何がニュース?」と思ったか思わないか,ともかく注目されていない.
先の引用で「この手のニュースは朝日かな?」と書いたが,「戦犯については産経かな?」とも思うところ.幸い,当日のニュース見出しをNewsNoNewsでチェックてみても,「戦犯」に触れているのは産経だけなので,躊躇なく産経記事を引用.

靖国問題で政府答弁書決定 「戦犯」は存在せず 公式参拝であっても合憲

政府は二十五日の閣議で、さきの大戦後、連合国によって「戦犯」とされた軍人・軍属らが死刑や禁固刑などを受けたことについて、国内法上は戦犯は存在しないとの見解を明確にした答弁書を決定した。首相の靖国神社参拝に関しては「公式参拝」であっても、宗教上の目的ではないことが外観上も明らかな場合には、憲法に抵触しないとの見解を改めて示した。いずれも民主党野田佳彦国対委員長質問主意書に答えた。
答弁書は「(極東国際軍事裁判所やその他の連合国戦争犯罪法廷が科した)刑は、わが国の国内法に基づいて言い渡された刑ではない」と指摘。A、B、C各級の「戦犯」は、国内では戦争犯罪人とはいえないことを明確にした。
この問題で自民党森岡正宏厚生労働政務官(当時)は今年五月、「(戦犯とされた人々は)罪を償っており、日本国内ではもう罪人ではない」と発言したが、細田博之官房長官は「政府見解と大いに異なっているので論評する必要もない」と述べていた。
(中略)
首相の靖国参拝をめぐっては、大阪高裁が拘束力を持たない「傍論」で靖国参拝を「公的行為」と認定。憲法の禁止する宗教的活動に当たるとしたが、政府見解はこれを真っ向から否定した。

  • 記事中,「(極東国際軍事裁判所やその他の連合国戦争犯罪法廷が科した)刑は、わが国の国内法に基づいて言い渡された刑ではない」と指摘との記述:これは,過去に辻元氏に対する答弁でも同様に「指摘」している(上記リンク参照).
  • 記事中,A、B、C各級の「戦犯」は、国内では戦争犯罪人とはいえないことを明確にした。との記述:今回の答弁が,上記,辻元氏に対する答弁と同内容であれば,これは産経の拡大解釈と言えそう.尤も,一次資料の公開前なので拡大解釈かどうかについては留保.
  • 中略した部分:先に引用した毎日始め各紙が報道したのと同じ内容.
  • 記事中,阪高裁が拘束力を持たない「傍論」で…との記述:このお粗末さは,先日書いた

さて,繰り返すが,一次資料を未入手なので—近日,入手可能なことが明白なので—,産経が恣意的か否か,また政府答弁の内容自体については論評しない.
ここでは,この,パッと見,新規性のないニュース*10を基に何らかの記述をしている方を概観してみる.
—政府答弁(の報道)を撒き餌に自説を展開しているだけのモノ,野田氏の質問ということを受けて民主党内での意見相反について論じたモノ,主題が明白に政教分離であるモノ*11などには触れない—

blauburgさん
政府がこういう見解を出したというのは結構大きい事だと思うのだけれど:【私見】一次資料を見てみないと判断できない
toroneiさん
なんか物凄い画期的な判断されてませんか:【私見】どうでしょう.されてません,と思いますよ.
drmccoyさん
複数のソース(報道)に基づき全体的に冷静に論考していらっしゃるので,引用しない
koufuuさん
記事見出しの引用として「反対派の論理破綻」民主・野田氏:【私見】記事が既に404なので見出しだけが一人歩きしてる印象
kazuyazrcさん
正論がやっときた:【私見】だといいですね.質問書・答弁書見たら,がく然とするかもしれませんよ.
mobachekeさん
ようやく政府としてのスタンスを明確にしてくれました:【私見】私の予想だと,過去のスタンスを踏襲しただけだと思われる.
mdkさん
朝日の反論に期待:【私見】するかどうかは分かりませんが,改めての反論を期待できる,新規性のある答弁とは思えない,という点については既述.
reononoさん
この政府見解は比較的まともといえる。いわゆる「戦犯」の評価は様々だが、近代法の原則からすれば「戦犯」は存在しないのが事実だし。:【私見】一次資料を見て尚,そう言いきれるでしょうか.
kanokeさん
こんな当たり前のことを主張するのに一体何十年かかったことか。:【私見】kanokeさんの言う「何十年」よりも,数年マイナスした年数がかかったのではないでしょうか(2001年の対辻元答弁参照)
aerodynamikさん
国内法で裁かれたわけではないので国内では戦争犯罪人でないということになる:【私見】産経記事を冷静に読み解いた,他の方と比べると縮小解釈したとすら見える内容.

大筋では既に書いたので,個々のダイアリーの記述については,上のような簡単なコメントに留める—これ以上コメントしようのない簡潔な記述のダイアリーも含まれるし…
また,言うまでも無く,産経の記事に恣意的な引用*12が含まれる可能性があるが,私の引用には恣意が確実に含まれている.その点は明言しておく.
そもそも,本記事,および本答弁について,答弁が予想外に画期的なものでなければ—ないと予想する—,私自身殆ど興味がなく,必然,それについて述べた各人の論考にも興味がないので,報道・答弁それ自体について,及び関する個人の感想・論考について,何か書こうとも,誰かと論争したいとも思わない.
ただ,上記の方々が,一次資料が公開された後に改めて,一次資料を基に,

  • 政府答弁の内容について… 過去の政府答弁と比べてどうか
  • 言及した記事について… 産経の報道は必要十分か

などを考察してくれることを望みたいな*13,と思った,のが今日の本題.

結語

ブログというのが web-log の略語ともはや言うまでもないことだろうが,はてなダイアリーも含め,「ブログ」は文字通り log,記録されることが前提.
その日その時の勢いで書き散らしたモノが後日,積み重なることそれ自体や,トラックバック等による他者との繋がりによって,新たな価値を生み出すこともある.手軽さという大きな普及要因とは別に,これも普及原因の見逃せない一因だろう.*14
一方で,精査もせず二次・三次資料を基に書き散らした記事・感想が,残念ながら一過性を持たず,記録され,一人歩きし,ウェブ上に不十分な情報・考察が氾濫,一次資料の正確性を駆逐してしまう危険性も孕んでいる.多くの検索エンジンが「リンク」をサイト,ページの評価基準の一助 —大きな一助— としていることがそれに拍車をかけている点も看過できず,「ブログ」それ自体のみに起因するというよりも,むしろ主要な検索アルゴリズムの危険性とも言える.
議会などの公の場,書籍や学術論文などにまでその危険性が及ぶことまでは危惧しないが*15,所謂「ネット世論」には,そしてその世論の主である「ネット住民」を中心とする現実の世論(の一部)では,誤った情報,恣意的な報道,それに基づいた不十分な考察に依るモノが,現に既に少なからず見受けられる(その一例,最近目に付いた代表的例として,先日書いたthessalonike2氏の記事,及びそれを基に考察・思考するブログ群をここでは挙げておく).
というわけで,先日の主張を繰り返すが,「一次資料は当ろうね(速報性は速報性として,事後でもいいから)」


無論,産経報道に何の恣意もなければ,修正する必要はないし,その可能性も否定しない.ただ,過去の政府答弁を踏まえてなお,産経報道が愚直・率直なモノであるか,または少なくても,言及している方々が恣意の可能性に気付いているのかに若干の疑問があったので,本項を記した次第.
この辺,自戒も込めて.

注記

末尾に載せるのもどうかと思うが若干の注意.

  • はてなに限定したのはブックマークからの散策が容易だったから.はてな外で同様の記事があればリストアップすることにやぶさかではないが,その労は惜しんだ.
  • はてな内に限定しても,産経記事以外にも私が引用した毎日記事含め,他の新聞記事について言及している方,ウェブ記事ではなく実際の新聞記事を書き起こして引用している方もいるかもしれない.*16その内,少なくてもウェブ記事にリンクしていれば,はてなの機能によって個別に探すことができる.リンクがなくても,ダイアリー全体に検索をかければ,その大部分は探し出せるだろう.その労も惜しんだことも明記しておく.*17
  • また,ブックマーク時に各ユーザがつけた,ブックマークとしてのコメントも,新聞記事の見出しと同様,それのみでは意図・内容を判断できないので,触れていない.(ちなみに,読売見出し訴訟他の判例・裁判例から,ブックマークコメントについても十分に著作物性が認められるでしょう.著作物性が認められるということと,それ自体が単独で,論評・論考に値するだけの質・量を持つかは別,という判断)
  • 本項とは直接関係ないが,靖国参拝及び戦犯に関する私の立場は(必要なら)別稿参照.

おまけ

ここ数日のrefererの動向とthessalonike2氏が早々と靖国に関する主張を放置したこと —削除も変更もしていないが,話を変えた— を併せ見ると,「ブログの一過性」を実感する.
但し,私自身がrefererをブロックしているので,refererに依存した判断は不十分と認識した上での感想.また,アクセス解析をしてるわけでもなく,はてなの仕様で編集時に嫌でも目に付くリンク元情報に基づく感想で,リンク元を精査したわけでもない.
そもそもthessalonike2氏が私のトラックバックを削除した*18ことに加え*19,さほど積極的にトラックバックしてるわけでもなく,ここにたどり着く方の大半はgori・山口両氏の十分過ぎる批判を経由しているはず.別の言い方をすると更なる記述(批判)を求める必要がなく,必然母数が少ないので,あまり参考にならないとも思える…

*1:今国会での質問とは別.今国会での質問内容は現時点で不明だが,内容が実質上同じ可能性もある…

*2:URLパターンが統一されているので未掲載のモノもURLが予想できる

*3:参議院についても同様のページあり

*4:大半は委員会質疑でも質問・答弁されていて重複するので,質問書・答弁書の内容に特定法案に関する質疑を加えたモノ,質問・答弁の内容を特定の法案に応用したモノが委員会質疑では扱われている.

*5:靖国」で軽く検索かけただけなので,他にもあるかもしれない.というよりも確実にある.

*6:括弧付きの「違憲判決」としたのは,10月20日付けの記事で大阪高裁判決をそのように記述したのと同旨

*7:ちなみにこの公開しなかった(引用した)記述は,「みやさこの会」の靖国参拝,中でも元・衆院議長で,同時に神主でもある綿貫氏の参拝の話へと繋がっていくが,本項が長いので割愛した.

*8:ここで「人様」は,答弁をした政府,及びそれを恣意的か,もしくは愚直に報道する各紙

*9:なんでわざわざ,数日で消去されるのが確実なYahoo!をブックマークするんだろ?ニュースに興味は持つが,各新聞社のサイトを含め,どのサイトが長期保存され,どのサイトは短期削除されるかには興味ないのか?確かに読売見出し訴訟を挙げるまでもなく,「見出し」の創作性・著作物性には私も異論がない.しかし,だからと言って,「見出し」のみをブックマークする意味・意図はよく分からない(この辺,本稿とも絡む).

*10:無論,「戦犯」に関する答弁が,産経報道を超えた内容であれば,新規性はある.また,野田氏の質問内容によっては,従前の答弁を繰り返したモノだとしても,新規性があると解する余地はある.

*11:これに触れるとすると産経以外の各紙の記事に言及しているダイアリーも探索しないと不公平に思うから

*12:引用時の改変という意味ではなく,引用部分の取捨選択,及びその解釈,という意味

*13:余計なお世話だが,産経報道を基にした各自の解釈・論考が不十分なモノであれば,その旨の追記や変更すら,一読者としては望みたくもある

*14:現に,下手にWordで文書を書くよりも,HTML・CSSJavaScriptを使って記述するコトに親和性を感じ,ブログの普及前,黎明期からブログ風のサイトを作成していた人も —HTML, etcを完全に手書きしたサイトもあれば,自作のスクリプトによるものもある— ,自らトラックバック機能やコメント機能を実装したり,ブログツールに移行したりしつつ,ブログコミュニティーに参加している.ちなみに,現在私が定期的にチェックしたりしている「ブログ」は,敢えて選んでいるわけではないが,こう言ったかねてからブログ風の記述をしていた方が大半で,「にわかブロガー」のモノは殆どない.「ブログ」を始めた経緯で取捨選択してるわけではなく,結果的にそうなっているだけだが.

*15:もっとも「小泉レイプ訴訟」に関する委員会質問ではYahoo!掲示板に書かれたという一点で取り上げられていたので,近い将来,2chをソースに議会質疑が行なわれる日が訪れるのかもしれない…「◯スレ36で名無しさんが "首相にキンタマ捕まれた.暴行罪で訴える" と書いてあるじゃないですか!(事実じゃないなら36を訴えるべきです!)」「ちょっと待ってくださいよ,47に "その日首相はオレといた" と名無しさんがアリバイを書いてるじゃないですか(47がウソなら37が47を訴えるべきでしょう?)」とか…

*16:現に,私が毎日の記事を引用したが,記事をブックマークしてないので,ブックマークの検索機能—私が今回各日記をリストアップした手法—ではココにたどり着けない.

*17:はてなブックマークがせめて —以外のソーシャルブックマークシステムもほぼ同様だろうが— ,例えばYahoo!やGooのようなニュースサイトのURLを本家新聞社サイトの当該記事に自動統合してくれたり,リンク先が削除された場合にはGoogleなりのキャッシュに自動置換してくれたり,「ブックマーク」としての機能にもう少し重点を置いてくれていれば,労は惜しまなかったかもしれない.残念ながら,再利用性や永続性(や一過性)などは考慮の外,賞味期限も旬も考えず,ただただ冷凍庫 —鮮度を無視しているという意味で「冷蔵庫」よりも「冷凍庫」の方が適格だと思う— に押し込んでいく仕様なので,流石に全てを探し出す気にならなかった.

*18:初めてのトラックバックだったので上手く送れなかったのかとも思ったが,refererが残っていたので辛うじて成功は確認できた

*19:トラックバック自動リンクというシステムは前述のように検索アルゴリズムと相まって,ブログ・ネットの危険性を増大させていると考えるので,削除されたことには異論も反感も違和感もない.つまり別に「恨み言」を書いたつもりはなく,(必要だったので)単なる事実経過を記したのみ.