「良識の府」

参議院の昨日の委員会.本国会初じめて開会された委員会が3つ,実質初審理は他にも.
特別国会の割には多いが,通常・臨時国会よりは少ないとは言え,衆院を通過した幾多の法案について,「良識の府」での初審理が行われたようです。会期も半ばを過ぎ,閉会日の迫った中で…
良識の府」での審議が果たしていかほどの「良識」を発揮して廃案や修正を行なったのか,「重要法案」としては報道されないものの,衆院での委員会審議で決して与野党が協調路線を採っているわけでもない<通常の>法案・議案を見ていると,よく分かりそうです.
ひいては「二院制」「良識の府」の必要性も…


※「重要法案」でのみ「良識」を発揮してくれれば十分,といった考えを否定するわけではありません.むしろ,しょっちゅう「良識」を発揮されると,議会制民主主義による政治は立ち行かなくなる可能性すらありますし…
※議員・官僚に優秀な人材を結集させる為にも彼らへの金銭的好・高・厚待遇を—議員年金のような破格の優遇も含め—容認する私ですら,「良識の府」のコストパフォーマンスには疑問があるといった趣旨*1


ちなみに私は,衆参両院の委員会審議はパソコン使ってない時間にまとめてダウンロードし,興味あるもの中心にザッと聞き,その一部を保存してありますが…参院のそれは殆ど削除.無駄に容量がデカいことも一因ですが,衆院との違いがないのも大きな要因.そうそう,野党提出の議員立法が議題にもがらないという点は衆院と異なります.

*1:「議員の給与が高すぎる」といったスタート地点から二院制に疑問を持っているわけではない