民主党・衆院選マニフェスト政策各論(抄)〔2005-08-16〕

自民の資料ばっかりなのもアレなので(共産党憲法草案も載せてるが)民主のモノも探してみた。
なーんの参考にもなりゃしない。

2005年衆議院選挙マニフェスト政策各論

1.憲法

日本では今、時々の政府の都合によって憲法が恣意的に解釈され運用されるという、いわば「憲法の空洞化」がすすんでいます。このままでは、憲法に対する国民の信頼感はますます損なわれてしまいます。民主党はこの状況を克服し、国家権力の恣意的解釈を許さず、立憲主義を基本に据えた、より確かな憲法の姿を追求していきます。
民主党は、過去ではなく、未来に向かって創造的な議論を推し進め、日本国憲法が高く掲げる「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」の3つの基本原則をさらに深化・発展させます。
憲法の姿を決定する権限を最終的に有しているのは、政党でも議会でもなく、国民です。民主党は、自らの「憲法提言」を国民に示すと同時に、その提言を基として、国民との対話を精力的に推し進めていきます。憲法改革のための提案が現実となるためには、まず衆参各院において国会議員の3 分の2以上の合意を達成し、その上で国民多数の賛同を得なければなりません。民主党は、国会におけるコンセンサスづくりにも、真摯に努力していきます。
「日本国の象徴」にふさわしい開かれた皇室を実現するため、皇室典範を改正し、女性の皇位継承を可能とします。

雑感

  • マニフェスト全体はPDFながら,各章はHTMLで見られるのは評価。JavaScriptによるウィンドウオープンでなく通常のリンクであれば尚よし
  • 総論と言うか曖昧なコトばっかり書いてる中で,なんでまた,よりにもよって女帝容認のみ具体的に書いているんだろう。*1
  • 時々の政府の都合によって憲法が恣意的に解釈され運用される:別に日本に限ったことじゃないし*2,各種法令の中で憲法に限った話でもないし,加えて特定の政策・法令・思想に反対する勢力によっても(運用する権限を持たないだけで)恣意的に解釈されている。そして,過去の違憲判決が示すように司法による抑制は一定程度働いている。

*1:自民の大綱草案についてもコメントしたが,別に憲法事項ではなく,現行でも皇室典範の改正で十分対応可能。あえいて言うなら,むしろ男系男子に限る場合などに憲法改正が必要。

*2:振って湧いたモノで議論・意識の積み重ねがない分,日本では顕著かもしれないが