公明党マニフェスト2005(抄)〔公明党, 2005-08-16〕

Ⅲ 当面する重要政治課題

3、憲法改正問題について

憲法に新たな条文を付け加える「加憲」の立場で具体的追加項目を検討

  • 公明党は、現憲法を高く評価し、「国民主権主義」「恒久平和主義」「基本的人権の保障」の憲法3原則を堅持します。その上で時代の進展とともに提起されている環境権やプライバシー権などを新たに付け加える「加憲」という立場をとっています。憲法第9条については、第1項、第2項を堅持した上で、自衛隊の存在や国際貢献等について、「加憲」の論議の対象として慎重に検討していきます。
  • 今年、衆参両院の憲法調査会の最終報告書がまとまりましたが、論点が整理されたことは評価しつつも、決して「改憲」の方向性を明示したものではないと認識しています。現在、最終報告書も参考として、「21世紀の日本をどうするか」との未来志向に立ち、国民主権をより明確にする視点、国際貢献を進めるための安全保障の視点、人権を確立する視点、環境を重視する視点等で議論を進めています。

雑感

  • 「加憲」:合衆国憲法のような「加憲」なら「護憲」とは相いれない*1と揚げ足を取ってみたくなる

*1:合衆国憲法は新たな条項(追加条項・修正条項)を追記していき,それによって無効となる条項も文面上は維持される。